m-002  土屋 輝男  

 

こんにちは。関東支部の土屋輝男です。
前回、「らくがき」に寄稿してから四年経った現在も、長引く不況は相変
わらずでなかなかパッとした良い話はありそうにないです。

寒気が弱まり、日差しが暖かくなると春先のささやかな楽しみは、ベランダの
鉢植えです。
正月前からの山茶花、寒椿が終いになるころ、最初に咲き出すのが梅で、
南高梅、豊後梅、次いで暖地さくらんぼが花を開き、葉が出だした頃にソメイ
ヨシノ、かいどう、枝垂桜と次々に咲き出します。
その後、梅、さくらんぼはそれぞれに実をつけて、日々の成長を楽しまさせて
くれます。

それを狙って、ひよどり、めじろ、雀等が毎朝ほぼ決まった時間にやって来て、
啄ばんだり悪さをします。全部落とし終わるまで止めることはありません。

実の収穫は出来ませんが、コンクリート生活のなかで、僅かに土の匂いのする
自然の極一部分を垣間見ながら、遠い日の郷愁と季節の移ろいに浸りながら、
昼日中からビールをあけて楽しんでいます。

実は防災上の点から、共同住宅の管理規約違反を気にしながらの密やかな
楽しみなのです。

 
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