関東支部 m1-0802  
西崎 厚司

 

「耳をすませば」

「みちくさ」というには大変な「みちくさ」ですが、こんな「みちくさ」はいかがでしょう。

『ジブリ』といえば、「風の谷のナウシカ」、「となりのトトロ」、「千と千尋の神隠し」など年齢を問わず国内外に多くのファンがいるディズニーと並び称される世界的に有名なアニメプロダクションである。そのジブリの名監督「宮崎 駿」氏の作品の中で『耳をすませば』というタイトルの長編アニメ映画作品があるのをご存知でしょうか、ファンでなくとも、一度は「耳」にしたことがある題名ではないでしょうか。

最近TVでも放映されてますが、その作品の舞台となったロケーションが実在する事をご存知ですか。場所は東京都多摩市桜ヶ丘で、多摩の田園調布と呼ばれる多摩の高級住宅地で京王本線「聖蹟桜ヶ丘」駅が最寄の住宅地、その住宅地や公団の団地の一体が舞台となっているのです。映画の冒頭のシーンから実在の聖蹟桜ヶ丘駅で猫が電車からおりてホームの階段を駆けおり、駅前の川崎街道を横切り、桜並木の桜通りへ、(登場する、この桜通りの桜の並木は桜ヶ丘の住宅地ができたときに植えられたもので、どれも巨木といってよいほどの太い桜の並木であったが、現在は道路整備のため昔の大きな桜の木は伐採されて新しい桜に植え替えられている。)桜通りから大栗川の橋を渡って「いろは坂」にさしかかり、そこで猫は、道をそれて坂の途中にある図書館のヨコから、抜け道に入ってしまう。それでも主人公の「月島 雫(しずく)」はその猫を延々と追跡する。
ここに登場する坂道は日光の「いろは坂」に似ていることから同名に命名されたと聞いている。


坂道を上から下まで縦に一直線に突っ切る階段は実在するが、残念ながら図書館は実在しない、図書館の場所は実際には桜公園という花見ができる公園が存在する。長い上り坂がやっと上り終わる頃に主人公が同級生から告白される小さな神社が実際に存在する。「金比羅宮」である。


坂を上がりきって住宅地の中から駅方向を望むと、これもまた画面の中の見下ろした町のシーンが見えてくる。


まだ探せば見えないことも無いが、現在は住宅が密集してきて見える場所が少なくなってきている。そのほか学校のグラウンドや主人公の雫と聖司の二人が腰掛ける丸い給水塔の石垣、二人乗り自転車で登る急な坂道なども実在する。

話を戻そう、坂の上から猫が駆け込むロータリーに有る西洋骨董屋の地球屋まで歩いて数分であるが、残念ながらこの店は実在していない。このロータリーのそばに洋菓子ノアという店があって「耳をすませば」に、ちなんだクッキーを売っている。
このロータリーにあるという設定の地球屋の孫「天沢聖司」少年はヴァイオリン作りを勉強している。実は私は仕事の関係で坂の上にある家のご長男が当時同じようにヴァイオリンを造っているのを知っているが、モデルになったのかどうかは伺っていない。

さてロータリーを突っ切ってまっすぐ進むと東寺方(ひがしてらかた)の団地の給水塔が見えてくる、グリーンの縦線のある四角い給水塔もその団地も登場する実在のものである。この団地は主人公が家族4人で暮らしている設定になっている。この団地と桜ヶ丘の間にある道が♪カントリーロード流れるエンドロールのバックにある夕陽か沈んでゆくバス通りであるが、今は道路整備や開発などで片鱗もない。

休日などジブリ好きなご家族で『耳をすませば』ツアーなどいかがでしょうか、ご家族全員でこのシーンだとか、このカットだとか結構盛り上がりますよ。駅前の交番の横に案内図があります。


インターネットで『耳をすませば』と検索すると、現地の案内のホームページを掲載している方もいます。参考になりますよ。
今度の休みはお弁当を持って聖蹟桜ヶ丘『耳をすませば』シーン探索に出発!

 
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