「“絵”のようなパース」
「“絵”にしてよ。」と、設計者に言われることがあります。
当たり前のことですが、けして自分の部屋に飾るわけではなく、
プレゼンテーションに使うわけですから、“パース”でなくてはなりません。
多分「ただ説明するためのパースでなく、クライアントの心にグッとくるような」というような意味なのだと思います。
1: これは、スケッチ段階を設計者に見せたら、
「構図が左右逆だ。まるで計画意図を理解していない。」と言われ、頭をかかえたものです。
また、断面図も描いておらず、「それでは何のために描いたのかわからない、たたの絵だ」と。
「ただの絵」と「絵のようなパース」の違いを実感した“反省代表作”です。

2: 設計者は一枚の絵で多くの計画を語りたいわけなので、
端っこの部分でもどんな空間かがわかるように、点景の描写にはかなりの時間をかけました。

3: ところで昨今、CGとの使い分けとして「手描きといえばスケッチ」という
流れがあると思います。確かにスケッチは、手描きならではの得意分野。
早いし、自由度が高いし、何と言っても「決まってない所」がごまかせる!
しかし、スケッチ以外の手描きパースを想像できないならば、
もしかしたら表現に対する「イメージの貧困さ」なのではないかと感じています。

4: 実は、私はリアルな3DCGの、やわらかい光や、影の中のニュアンス、
ガラスの透過や屈折、予想もできぬ反射、、、が好きです。
このような自分ではできない表現が、世の中にどんどん出てきていますので、
これから学ぶべき所は増え続けているというわけです。
CGと手描きの融合は特別な事ではなくなりましたが、
「個性」ある「高品質」なものが出せるよう、もっと経験を重ねたいと思います。
“絵”のような“パース”を描いてくれ!と言われるように。。。

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